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食事術・栄養知識

肉とコレステロールの関係|脂身・部位・加工肉で意識したいポイント

更新: 2026.05.24
コレステAIコーチ編集部
肉とコレステロールの関係|脂身・部位・加工肉で意識したいポイント

この記事の要点

  • 肉を完全に避ける必要はありませんが、脂身(飽和脂肪酸)の量には注意が必要です。
  • バラ肉や鶏皮、加工肉(ソーセージやベーコン)は控え、鶏むね肉や豚・牛のヒレ肉を選びましょう。
  • 肉だけでなく魚や大豆製品を組み合わせることで、健康的な食生活をサポートできます。
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健康診断で「LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高め」と指摘されたとき、真っ先に「お肉はもう控えないといけないのか……」と落ち込む方は少なくありません。
確かに、肉類にはコレステロールや脂質が含まれていますが、だからといって「肉=食べてはいけないNG食品」と決めつけるのは早計です。
肉には、私たちの筋肉や血管、免疫力を維持するために不可欠な良質なタンパク質や、疲労回復に役立つビタミンB群、貧血予防に重要な鉄分など、健康的な生活を支える大切な栄養素が豊富に含まれています。
完全に肉を断つことは、かえって栄養バランスを崩す原因にもなりかねません。
この記事では、コレステロールが気になる方向けに、肉の賢い選び方、部位ごとの脂質の違い、加工肉のリスク、そして毎日の食卓に取り入れたい代替食品までを徹底的に解説します。
肉との上手な付き合い方をマスターして、美味しく健康的な食生活を目指しましょう。

肉はコレステロールが気になる人にNG?

結論からお伝えすると、「肉を食べること自体」は決してNGではありません。問題となるのは、肉に含まれる「脂身」です。
多くの方が誤解されていますが、食品に含まれる「コレステロールそのもの」が直接的に血液中のLDLコレステロール値を上げるわけではありません。
実は、LDLコレステロールを増やす最大の要因は、肉の脂身に多く含まれる「飽和脂肪酸(ほうわしぼうさん)」です。
飽和脂肪酸は、常温で固まる性質を持つ脂質(牛脂やラードなど)です。
これを摂りすぎると、肝臓でのLDLコレステロールの処理能力が低下し、結果として血液中にLDLコレステロールが滞留しやすくなります。
したがって、コレステロールを管理するためには「肉の種類(牛・豚・鶏)」よりも「肉の部位(脂身の多さ)」に注目し、脂身を適切にコントロールすることが最も重要になります。

肉に含まれるコレステロールと栄養成分の詳しく解説

肉には、注意すべき成分と、積極的に摂るべき成分の両方が含まれています。

注意すべき成分:飽和脂肪酸

前述の通り、肉の脂身には飽和脂肪酸がたっぷり含まれています。
健康的な食生活をサポートするためには、この飽和脂肪酸の摂取量を適正範囲に収めることがカギとなります。
特に霜降り肉や豚バラ肉など、見た目にも白く脂が目立つ部分は、飽和脂肪酸が多くなりやすい食品と言っても過言ではありません。

積極的に摂るべき成分:タンパク質、鉄分、ビタミン

一方で、肉の「赤身」部分には、体をつくるために欠かせない栄養素が詰まっています。
  • 良質なタンパク質:人間の体内で合成できない必須アミノ酸をバランスよく含んでおり、筋肉量の維持や代謝の向上に役立ちます。
  • 鉄分(ヘム鉄):特に牛肉の赤身やレバーには、植物性の鉄分よりも体内に吸収されやすいヘム鉄が豊富です。貧血予防に比較的意識したいポイントですです。
  • ビタミンB群:豚肉には疲労回復ビタミンと呼ばれるビタミンB1が豊富に含まれています。また、鶏肉にはタンパク質の代謝を助けるビタミンB6が含まれています。
つまり、脂身を避けて赤身を選ぶことで、コレステロールへの悪影響を抑えつつ、肉の素晴らしい栄養メリットだけを享受することができるのです。

部位ごとの徹底比較:頻度を控えたい部位と選ぶべき部位

ここからは、コレステロールが気になる方が知っておくべき、肉の部位ごとの特徴を詳しく見ていきましょう。

豚バラ肉 vs 豚ヒレ肉:驚きの違い

豚肉を例に挙げると、部位によって脂質の量は天と地ほどの差があります。
  • 豚バラ肉:お好み焼きや炒め物、角煮などで大人気の部位ですが、全体の半分近くが脂身です。カロリーが高く、飽和脂肪酸も比較的多いため、コレステロールが気になる方は頻度を減らすべき代表格です。
  • 豚ヒレ肉:豚肉の中で最も脂肪が少なく、ビタミンB1が豊富な部位です。とんかつにするならロースよりヒレを選ぶ、といった工夫で、摂取する飽和脂肪酸の量を少しずつに減らすことができます。

鶏皮の罠:鶏肉=ヘルシーの落とし穴

「鶏肉はヘルシー」というイメージがありますが、「鶏皮」には要注意です。
鶏肉の脂質は、その多くが皮の部分に集中しています。
例えば、鶏もも肉を食べる際、皮を付けたまま食べるのと、皮を取り除いて食べるのとでは、脂質の量が倍近く変わることもあります。
コレステロールを意識するなら、鶏肉は「むね肉」や「ささみ」を選ぶか、もも肉を使う場合は調理前や食べる前に皮を取り除く(皮なしにする)のが鉄則です。

加工肉(ソーセージ、ベーコン、ハム)の隠れたリスク

ウインナーソーセージやベーコン、スパムなどの加工肉は、コレステロール対策において特に注意が必要です。
加工肉の多くは、製造工程で大量の脂身(ラードなど)が練り込まれており、見た目以上に飽和脂肪酸を含んでいます。
また、保存性を高めるために多量の塩分や食品添加物が使用されているため、血圧にも悪影響を及ぼす可能性があります。
朝食で毎日のようにベーコンやソーセージを食べている方は、少しずつ頻度を減らし、卵料理や大豆製品に置き換えることをおすすめします。

肉の選び方とおすすめ度一覧(比較表)

日々の買い物の参考にできるよう、肉の種類と部位別のおすすめ度をまとめました。
肉の種類積極的におすすめ(赤身・低脂質)注意が必要(脂身が多い)控えた方がよい(飽和脂肪酸過多)
牛肉ヒレ、モモ(赤身)肩ロース、ロースバラ肉、霜降り肉、牛カルビ
豚肉ヒレ、モモ(赤身)肩ロース、ロースバラ肉(三枚肉)、豚トロ
鶏肉むね肉(皮なし)、ささみもも肉(皮あり)鶏皮、ぼんじり
加工肉など赤身のひき肉(自宅でミンチ)ロースハム(低脂肪タイプ)ウインナー、ベーコン、合挽き肉
※スーパーで「合挽き肉」や「豚ひき肉」を買うと、白い脂身が多く混ぜられていることが多いため、できれば赤身肉を買って自宅でフードプロセッサーにかけるか、赤身率の高いひき肉を選ぶのが理想です。

調理法と食べ合わせの注意点

肉を食べる際は、部位選びだけでなく「調理法」や「一緒に食べるもの」も比較的重要です。

脂を落とす調理法をマスターする

  • 網焼き・グリル:網焼きにすることで、余分な脂が下に落ち、飽和脂肪酸の摂取量を減らすことができます。
  • 茹でる・蒸す:「豚しゃぶ」や「蒸し鶏」などの調理法は、油を使わず、肉の脂も適度に落ちるため大変ヘルシーです。茹でたお湯には脂が浮くので、スープにする場合はしっかりアクと脂を取り除きましょう。
  • 揚げる・炒めるのは要注意:とんかつや唐揚げなどは、肉自体の脂に加えて調理油も吸収してしまうため、カロリーと脂質が跳ね上がります。バターやラードでの炒め物も避け、どうしても炒める場合は少量のオリーブオイルなどを使いましょう。

食物繊維と一緒に食べる

肉を食べるときは、野菜、きのこ類、海藻類などの食物繊維を豊富に含む食材をセットにしましょう。
食物繊維は、腸内でコレステロールや脂質の吸収を穏やかにし、体外へ排出するのを助ける働きがあります。
焼肉の際はサンチュで巻く、ハンバーグにはきのこソースをかけるなどの工夫が意識したいポイントですです。

1日の適量と頻度の目安

「赤身肉ならいくら食べても良い」というわけではありません。
食べすぎはカロリーオーバーを招き、肥満や中性脂肪の増加につながります。

1食あたりの適量(手のひらサイズ)

1食で食べる肉の目安量は、「自分の手のひら(指を含まない部分)のサイズと厚み」がちょうど良いと言われています。
グラム数にすると、およそ80g〜100g程度です。
巨大なステーキ肉を一人で平らげるような食べ方は控えましょう。

主菜のローテーションを意識する

1週間の食事の中で、毎日3食すべて肉料理にするのは避けましょう。
コレステロール対策においては、「肉・魚・大豆製品」をバランスよくローテーションさせることが重要です。
例えば、昼食に肉料理を食べたら、夕食は魚料理(サバやアジなど)や大豆製品(豆腐や納豆)をメインにするなど、1日のトータルバランスを意識してみてください。

代替食品(大豆ミート・魚)との比較

最近では、肉の代わりとして大豆ミート(ソイミート)が注目されています。
大豆ミートはコレステロールがゼロであり、さらに飽和脂肪酸も極めて少ないため、コレステロールが気になる方には比較的取り入れやすい味方となります。
また、魚(特に青魚)の脂質は、肉の飽和脂肪酸とは異なり、脂質バランスを考えるうえで注目されるにするEPA・DHA(不飽和脂肪酸)が豊富です。
食材(メインのおかず)コレステロールへの影響特徴・おすすめの取り入れ方
肉類(赤身)中〜やや注意鉄分やビタミンB群の補給に。週に数回、適量を取り入れる。
魚類(青魚)良い影響(下げるサポート)EPA・DHAが豊富。週に3回以上は主菜として取り入れたい。(参考:コレステロールが気になる人の食事管理に役立つ食品ランキング
大豆製品・大豆ミート良い影響(下げるサポート)コレステロールゼロ。良質な植物性タンパク質。ひき肉の代わりに大豆ミートを使うと脂質を抑えやすくなる可能。
ハンバーグやキーマカレーを作る際、合挽き肉の半分を大豆ミートや水切りした豆腐に置き換えるだけでも、味の満足感を保ちながら飽和脂肪酸をガッツリ減らすことができます。

毎日の食事全体で見直そう

コレステロールの管理は、一朝一夕で成し遂げられるものではありません。
「焼肉を食べてしまったからもうダメだ」と悲観するのではなく、「昨日は肉をたくさん食べたから、今日は焼き魚と冷奴にしよう」といった数日単位でのリカバリーが大切です。
健康診断の食生活を見直すためには、毎日の食事記録をつけて自分の傾向を把握することが近道です。
肉を食べる頻度や選んでいる部位を振り返り、少しずつ「赤身中心」「魚・大豆の出番を増やす」というシフトチェンジを行っていきましょう。
スマートフォンアプリ「コレステAI」を活用すれば、日々の食事の脂質バランスを簡単にチェックでき、無理なく健康的な食生活を習慣化することができます(iOS限定)。

よくある質問(FAQ)

Q. コレステロールが高い場合、肉は完全に食べないほうがいいですか?
A. 完全に避ける必要はありません。肉には筋肉や血液を作るための良質なタンパク質や鉄分など、体に必要な栄養素が含まれています。脂身の少ない赤身肉を選び、適量を守ることが大切です。
Q. 豚バラ肉と豚ヒレ肉では、どれくらい脂質が違いますか?
A. 豚バラ肉は重量の半分近くが脂質ですが、豚ヒレ肉は比較的脂質が少ない部位です。カロリーや悪玉コレステロールの材料となる飽和脂肪酸の量に大きな差があるため、コレステロールが気になる方にはヒレ肉が選びやすい候補です。
Q. 鶏肉ならどれでもコレステロールを気にせず食べられますか?
A. 鶏肉は豚や牛に比べて比較的ヘルシーですが、「鶏皮」には飽和脂肪酸が多く含まれています。鶏肉を食べる際は、皮を取り除いた「むね肉」や「ささみ」を選ぶか、もも肉でも皮を外して調理するのが良いでしょう。
Q. ウインナーやベーコンなどの加工肉は食べてもいいですか?
A. 加工肉は製造過程で脂身(ラードなど)が多く使われていることが多く、見えない飽和脂肪酸がたっぷり含まれています。また、塩分や食品添加物も高めです。日常的に食べるのは控え、頻度を減らすことをおすすめします。
Q. 肉の代わりに何をメインのおかずにすればいいですか?
A. サバやイワシなどの「青魚」や、豆腐や納豆などの「大豆製品」がおすすめです。特に青魚に含まれるEPA・DHAは健康的な脂質として知られており、大豆製品はコレステロールゼロで良質な植物性タンパク質が摂取できます。

まとめ

肉はコレステロール管理の敵ではありませんが、「部位選び」と「食べる頻度」が脂質バランスに影響を与えやすいします。
コレステロールが気になる方は、以下のポイントを心がけましょう。
  • 脂身を避ける:バラ肉、霜降り肉、鶏皮、加工肉(ソーセージやベーコン)は控える。
  • 赤身を選ぶ:牛・豚はヒレやモモ、鶏はむね肉やささみを積極的に選ぶ。
  • 調理を工夫する:油で揚げず、網焼きや茹で調理で余分な脂を落とす。
  • ローテーションする:肉ばかりにならず、青魚や大豆製品を日々の食卓に取り入れる。
スーパーでお肉を買うときは、パックの中の「白い部分(脂身)」が少ないものを選ぶ習慣をつけるだけでも、大きな一歩です。
賢く肉を楽しみながら、健康的なコレステロール管理を続けていきましょう。
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コレステロール値の異常や体調に不安がある場合は、自己判断せず、必ず医療機関(内科や循環器内科など)を受診し、専門医のアドバイスに従ってください。また、現在治療中の方や服薬中の方は、食事や運動の変更について事前に担当医にご相談ください。

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