健康診断で「再検査」「要受診」と案内されたら、食事だけで様子を見る前に、結果票の受診区分・期限・受診先を確認してください。3ヶ月という期間は検査値の変化を保証する期間ではなく、受診と記録の準備期間として考えます。
最初の24時間:結果票を確認する
健診機関ごとに判定記号や案内が異なります。次の項目を結果票で確認します。
- 「要再検査」「要精密検査」「要治療」などの受診区分
- 受診期限と推奨される診療科
- LDL、HDL、中性脂肪、総コレステロールの値
- 空腹時・随時など採血条件
- ほかに指摘された血圧、血糖、肝機能など
強い胸痛、息苦しさ、片側の麻痺、ろれつが回らないなど急な症状がある場合は、健診の再検査日を待たず緊急の医療相談が必要です。
1週目:医療機関を予約する
LDLコレステロールの値だけでは、動脈硬化性疾患の総合リスクや治療の要否は判断できません。既往歴、糖尿病、慢性腎臓病、年齢、喫煙などによって目標値や対応が異なります。
予約時には、健診で脂質の異常を指摘されたこと、結果票の受診区分、希望する時期を伝えます。受診先が分からない場合は、健診機関またはかかりつけ医へ確認してください。
受診まで:普段の状態を記録する
食事記録は、普段の傾向を医師や管理栄養士へ説明する材料になります。すべてを完璧に記録する必要はありません。
- 外食・コンビニ食の頻度
- よく選ぶ主菜と間食
- 飲酒の種類と頻度
- 運動や歩行の頻度
- 使用中の処方薬、市販薬、サプリ
- 気になる症状と始まった時期
食事写真の自動解析は材料や量を正確に特定できないため、推定結果を確認し、必要なら短いメモを加えます。
食事は一品より全体のパターンを見る
特定の食品を食べれば短期間で数値が下がるとは言えません。主食・主菜・副菜を組み合わせ、魚、大豆、野菜、海藻、きのこなどを取り入れる食事全体を見直します。
持病や食事制限がある方、治療薬を使用中の方は、一般的な食事情報より個別の指示を優先してください。自己判断で薬を中止・変更してはいけません。
身体活動は体調に合わせる
日常の歩行など、現在の体力に合う活動から検討します。胸痛、息切れ、関節痛などがある方や、運動を制限されている方は、始める前に医療機関へ相談してください。
検査前:条件を医療機関に確認する
中性脂肪などは採血条件の影響を受けることがあります。絶食時間、水分、普段の薬をどうするかは、検査を行う医療機関の指示に従います。自己判断で薬を止めたり、直前だけ極端な食事制限をしたりしないでください。
受診当日:持参するもの
- 今回と過去の健診結果
- お薬手帳または薬・サプリの一覧
- 家族の病歴で分かる範囲の情報
- 食事・運動の簡単な記録
- 質問したいことのメモ
質問例
- 今回の値を、ほかの危険因子と合わせてどう評価しますか
- 次に必要な検査と、その目的は何ですか
- 生活習慣で優先することは何ですか
- 薬を使う場合、目的、期間、注意すべき症状は何ですか
- 次回はいつ、どの条件で採血しますか
結果が変わらなくても自己判断しない
食事や運動を記録しても、検査値の変化には個人差があります。変化が小さいことは「努力不足」を意味せず、体質や病気、薬などの評価が必要な場合があります。反対に値が下がっても、自己判断で通院や薬をやめないでください。
まとめ
- 結果票の受診区分と期限を最初に確認する
- 食事を変える前に必要な受診を予約する
- LDL値以外の検査値、既往歴、薬もまとめる
- 食事記録は説明材料として使い、効果を保証するものと考えない
- 検査条件と治療方針は医療機関の指示に従う
本記事は一般的な情報で、個別の診断・治療を行いません。結果票に要受診・要精密検査などの指示がある場合は、その指示を優先してください。




