健康診断でLDLとHDLの数値を見ても、「どちらも基準値内だから大丈夫」と思っていませんか?
実は、**LDLとHDLのバランス(LH比)**こそが動脈硬化リスクを評価する重要な指標です。
この記事では、LH比の計算方法と改善法を解説します。
📚 関連記事: LDL・HDLの基本は「善玉と悪玉コレステロールの違い」で解説しています。
LH比とは?
LH比は、LDL(悪玉)とHDL(善玉)のバランスを数値化した指標です。
LH比の計算式
LH比 = LDL ÷ HDL
計算例
| LDL | HDL | LH比 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 100 | 60 | 1.67 | 🟢 理想的 |
| 130 | 55 | 2.36 | 🟡 やや高め |
| 160 | 50 | 3.20 | 🔴 高リスク |
LH比の基準値
| LH比 | 評価 | 血管の状態 |
|---|---|---|
| 1.5以下 | 🟢 理想的 | きれいな血管を維持 |
| 2.0以下 | 🔵 正常 | 動脈硬化リスク低い |
| 2.0〜2.5 | 🟡 要注意 | 動脈硬化が進行中の可能性 |
| 2.5以上 | 🔴 危険 | プラーク蓄積の可能性高い |
なぜLH比が重要?
LDLとHDLの「絶対値」だけでなく、バランスが重要な理由:
例:どちらが危険?
Aさん
LDL 130 / HDL 70
LH比 = 1.86 ✅
Bさん
LDL 120 / HDL 40
LH比 = 3.00 ⚠️
→ LDLが低いBさんの方が、実は動脈硬化リスクが高い!
新たな指標「non-HDLコレステロール」との違いは?
最近の健康診断ではLH比に加えて**「non-HDLコレステロール(総コレステロールからHDLを引いた数値)」という項目も注目されています。
LH比が「LDL(悪玉)とHDL(善玉)の倍率バランス**」を見るのに対し、non-HDLコレステロールは「LDLの他にも血管に悪さをする中性脂肪の残骸など、すべての悪役の総量」を見る指標です。どちらか片方だけではなく、「LH比が2.0以下か」「non-HDLが150未満か」の両方をチェックすることで、心筋梗塞のリスクをより高い精度で把握することができます。
LH比を改善する方法
LH比を下げるには、LDLを下げるかHDLを上げるか、またはその両方が必要です。
1. HDLを上げる(最も効果的)
🏃 有酸素運動
週3回以上、30分のウォーキングでHDLが5〜15%上昇
🚭 禁煙
喫煙はHDLを低下させる最大の原因。禁煙で確実に改善
⚖️ 適正体重
肥満解消でHDLが上昇。BMI 25未満を目指す
🥜 良質な脂質
オリーブオイル、ナッツ、青魚の不飽和脂肪酸
2. LDLを下げる
❌ 減らす
- バター・生クリーム
- 肉の脂身
- 揚げ物・スナック菓子
✅ 増やす
- 青魚(サバ、イワシ)
- 大豆製品(納豆、豆腐)
- 食物繊維(野菜、海藻)
📚 関連記事: 詳しくは「コレステロールを下げる食べ物ランキング」で解説。
LH比の計算ツール
自分のLH比を計算してみましょう:
あなたのLH比を計算
LDL: ____mg/dL ÷ HDL: ____mg/dL = LH比
結果が2.0以下なら正常、2.5以上なら要改善
よくある質問(FAQ)
Q
LH比2.3です。危険ですか?
LH比2.3は「要注意」の範囲です。動脈硬化が始まっている可能性があります。すぐに危険というわけではありませんが、生活習慣の改善を始めましょう。特に運動と食事の見直しが効果的です。
Q
LDLが基準値内ならLH比は気にしなくていい?
いいえ、LDLが基準値内でもHDLが低ければLH比は悪くなります。例えばLDL 120(正常)でもHDL 35なら、LH比は3.4と高リスクです。LH比もチェックすることをお勧めします。
Q
LH比を下げるのに最も効果的な方法は?
HDLを上げることが最も効果的です。有酸素運動(週3回以上)が最も確実にHDLを上げます。また、禁煙、適度な飲酒、体重管理も有効です。これらを3ヶ月続けるとLH比の改善が期待できます。
Q
筋力トレーニング(無酸素運動)ではHDLは上がらないですか?
筋トレそのものでは直接的にHDLは大きく上がりません。しかし、筋肉の量が増えれば基礎代謝がアップし、肥満の解消に繋がります。内臓脂肪が減ることで結果としてHDLが上がりやすくなるため、ウォーキングなどの有酸素運動にスクワットなどの軽い筋トレを組み合わせるのが理想的です。
Q
LH比が3.0を超えていますが、何も症状がありません。このままでも平気ですか?
非常に危険な状態のサインです。動脈硬化は症状がないまま(サイレントキラー)静かに進行します。LH比が3.0を超えているのは、血管内にプラーク(コブ)が形成され、いつ破裂して心筋梗塞を起こしてもおかしくないレベルです。何も症状がない「今」だからこそ、急いで内科を受診し、食事と運動の抜本的な改善をスタートしてください。
まとめ
LH比 まとめ
- 計算式: LDL ÷ HDL
- 理想値: 2.0以下(1.5以下が最良)
- 要注意: 2.5以上は動脈硬化リスク高
- 改善法: 運動、禁煙、食事改善でHDLを上げる
- LDLだけでなくバランスを見ることが重要
📚 関連記事:
📅 最終更新: 2026年01月 | 記事の内容は定期的に見直しています




