あなたは大丈夫?
「食事に気をつけているのにコレステロールが下がらない」という人は、知らずにNG習慣をしている可能性があります。この記事では、LDLを上げてしまう10個の習慣と、その具体的な改善策を解説します。
コレステロールを下げるためには、「何を食べるか」だけでなく「何をしてはいけないか」を知ることが重要です。
健康診断でLDLが高いと言われた方、なかなか数値が改善しない方は、この記事でNG習慣をチェックしてみてください。
📚 関連記事: LDLの基本は「LDLコレステロールとは?完全ガイド」で解説しています。
NG習慣ワースト10
1. 🥐 菓子パンを毎日食べる
なぜNG?
菓子パンは飽和脂肪酸(バター、ショートニング)と糖質の両方を大量に含みます。LDLと中性脂肪の両方を上げる最悪の組み合わせです。
菓子パンがコレステロールに悪い理由は3つあります。
① 飽和脂肪酸が多い
バター、マーガリン、ショートニングには飽和脂肪酸が豊富。これが肝臓でのLDL合成を促進します。クロワッサン1個(約45g)には約8gの脂質が含まれ、そのうち約5gが飽和脂肪酸。これは1日の上限(約13g)の約40%に相当します。
② トランス脂肪酸を含む可能性
安価なマーガリンやショートニングにはトランス脂肪酸が含まれることがあります。トランス脂肪酸は「LDLを上げ、HDLを下げる」という最悪の作用を持ちます。
③ 糖質が中性脂肪に変わる
糖質の過剰摂取は中性脂肪に変換され、結果的にLDLパターンを悪化させます。
| 菓子パン | 脂質 | 飽和脂肪酸 | 糖質 |
|---|---|---|---|
| クロワッサン | 20g | 12g | 26g |
| メロンパン | 10g | 4g | 58g |
| デニッシュ | 18g | 8g | 35g |
✅ 改善策
- 朝食をご飯+納豆+味噌汁に置き換え
- オートミール(β-グルカンがLDLを下げる)
- 全粒粉パン+アボカド(良質な脂質)
- 週1回のご褒美程度に抑える
2. 🧈 バター・マーガリンを多用する
なぜNG?
バターは飽和脂肪酸の塊です。大さじ1杯(12g)に約7gの飽和脂肪酸が含まれます。これは1日の推奨上限の半分以上。毎朝パンに塗るだけで、知らず知らずに過剰摂取となります。
バターとマーガリンの違い
| 種類 | 飽和脂肪酸 | トランス脂肪酸 | LDLへの影響 |
|---|---|---|---|
| バター | ◎ 多い | ほぼなし | 上げる |
| 硬いマーガリン | やや多い | 含む可能性 | 上げる |
| ソフトマーガリン | やや少ない | 少ない | やや上げる |
なぜ飽和脂肪酸がLDLを上げるのか
飽和脂肪酸は肝臓のLDL受容体の働きを低下させます。LDL受容体は血中のLDLを回収する役割を持つため、これが減ると血中LDLが上昇します。
✅ 改善策
- エキストラバージンオリーブオイルに置き換え(オレイン酸がLDLを下げる)
- パンにはアボカドを塗る(不飽和脂肪酸が豊富)
- 調理には菜種油や米油を使用
- バターを使う場合は週に大さじ2杯以内に
3. 🍟 揚げ物を週3回以上食べる
なぜNG?
揚げ物の問題は揚げ油と衣にあります。外食やスーパーの揚げ物は繰り返し使った油を使用していることが多く、酸化した油は動脈硬化を促進します。
揚げ物のカロリーと脂質
| 揚げ物 | カロリー | 脂質 | 飽和脂肪酸 |
|---|---|---|---|
| とんかつ(1枚) | 463kcal | 36g | 10g |
| 鶏の唐揚げ(5個) | 380kcal | 25g | 7g |
| エビフライ(3本) | 290kcal | 18g | 3g |
| コロッケ(1個) | 210kcal | 14g | 4g |
出典: 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より算出
問題点は「揚げ油」
- 酸化油脂: 繰り返し加熱された油は酸化し、体内で炎症を引き起こす
- トランス脂肪酸: 高温調理で生成される可能性
- 過酸化脂質: 血管内皮を傷つける
✅ 改善策
- 揚げ物は週1回までに制限
- エアフライヤーで油なし調理
- オーブン焼きで代替(パン粉焼きなど)
- 衣を薄くする、衣を外して食べる
- 自宅で新鮮な油で調理する
4. 🥩 肉の脂身・鶏皮を好んで食べる
なぜNG?
脂身や鶏皮は飽和脂肪酸の宝庫。特に豚バラ肉は100gあたり35g以上の脂質を含み、その多くが飽和脂肪酸です。「肉を食べる=悪い」ではなく、部位の選び方が重要です。
肉の部位別・脂質比較
| 部位 | 脂質(100g) | 飽和脂肪酸 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 鶏むね肉(皮なし) | 1.9g | 0.5g | ⭐⭐⭐ |
| 鶏もも肉(皮なし) | 5.0g | 1.5g | ⭐⭐ |
| 鶏もも肉(皮付き) | 14.2g | 4.3g | ⭐ |
| 豚ロース(脂身なし) | 5.6g | 2.0g | ⭐⭐ |
| 豚バラ肉 | 35.4g | 14.6g | ❌ |
| 牛ヒレ肉 | 4.8g | 1.9g | ⭐⭐⭐ |
| 牛カルビ | 32.9g | 13.5g | ❌ |
出典: 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
なぜ鶏皮がNGなのか
鶏皮100gには約48gの脂質が含まれます。焼き鳥の皮1本でも約5gの脂質を摂取することになります。
✅ 改善策
- 鶏むね肉・ささみを積極的に選ぶ
- 調理前に皮と脂身を取り除く
- 赤身肉(ヒレ、もも赤身)を選ぶ
- 週に2〜3回は魚をメインにする
- 焼肉ではカルビよりハラミ・ロースを選ぶ
5. 🚬 喫煙する
なぜNG?
喫煙はHDLを10〜15%低下させ、LDLを酸化させます。酸化LDLは血管壁に入り込みやすく、動脈硬化を直接促進します。1日1本でもリスクは上昇します。
喫煙がコレステロールに与える影響
- HDL低下: 喫煙者は非喫煙者より平均5〜10mg/dL低い
- LDL酸化: タバコの活性酸素がLDLを酸化させる
- 血管内皮障害: ニコチンが血管を傷つける
- 血液凝固促進: 血栓ができやすくなる
禁煙後の回復
- 禁煙2週間: 血行が改善
- 禁煙3ヶ月: HDLが上昇し始める
- 禁煙1年: 心臓病リスクが半減
- 禁煙5〜10年: 非喫煙者と同等レベルに
✅ 改善策
- 禁煙外来を受診(保険適用あり)
- ニコチンパッチ・ガムを活用
- 禁煙アプリでモチベーション維持
- 減煙ではなく完全禁煙を目指す(減煙では効果薄い)
6. 🛋️ 運動を全くしない
なぜNG?
運動不足はHDLを低下させ、LH比を悪化させます。HDLは運動によって最も効果的に増やせる脂質です。週150分の有酸素運動でHDLが5〜10%上昇することが研究で示されています。
運動の効果
| 運動量 | HDL変化 | LDL変化 | 中性脂肪変化 |
|---|---|---|---|
| 週0分 | 基準 | 基準 | 基準 |
| 週75分 | +3% | -3% | -5% |
| 週150分 | +5〜10% | -5% | -10〜15% |
| 週300分 | +10〜15% | -8% | -20% |
なぜ運動がHDLを増やすのか
運動により脂肪分解酵素(リポタンパクリパーゼ)が活性化し、HDLの産生が促進されます。また、中性脂肪が燃焼されることで間接的にHDLも上がります。
✅ 改善策
- まずは1日10分のウォーキングから
- 通勤で1駅分歩く
- エレベーターを階段に変える
- 週3回・30分の早歩きを目標に
- 運動が難しければ立つ時間を増やす
📚 関連記事: 詳しくは「運動でLDLを下げる方法」
7. 🍺 毎日お酒を飲む
なぜNG?
適量のアルコールはHDLを上げる効果がありますが、毎日の過剰飲酒は中性脂肪を急上昇させます。特にビールや日本酒は糖質も多く、ダブルパンチです。
アルコールと中性脂肪の関係
アルコールは肝臓で中性脂肪の合成を促進します。毎日大量に飲むと、中性脂肪が300〜500mg/dLを超えることも珍しくありません。
適量とは?
| 種類 | 適量(1日) | 純アルコール量 |
|---|---|---|
| ビール | 中瓶1本(500ml) | 20g |
| 日本酒 | 1合(180ml) | 22g |
| ワイン | グラス2杯(200ml) | 20g |
| 焼酎(25度) | 0.5合(90ml) | 18g |
| ウイスキー | ダブル1杯(60ml) | 20g |
週2日は休肝日を
肝臓を休ませることで、中性脂肪の代謝が正常化します。
✅ 改善策
- 週2日の休肝日を作る
- 飲む日も適量を守る
- ビール→ハイボール(糖質ゼロ)に変更
- おつまみは枝豆・冷奴など低脂質を選ぶ
8. 🍰 甘い飲み物を日常的に飲む
なぜNG?
清涼飲料水、甘いカフェラテ、エナジードリンク…これらに含まれる果糖ブドウ糖液糖は、肝臓で直接中性脂肪に変換されます。中性脂肪の上昇はLDLの「質」を悪化させます。
甘い飲み物の糖質量
| 飲み物(500ml) | 糖質 | 角砂糖換算 |
|---|---|---|
| コーラ | 56g | 約14個 |
| サイダー | 50g | 約12個 |
| 甘いカフェラテ | 40g | 約10個 |
| 100%果汁ジュース | 55g | 約14個 |
| スポーツドリンク | 31g | 約8個 |
「100%果汁」も注意
「体に良さそう」なイメージがありますが、果汁100%ジュースは果糖の濃縮液。食物繊維が除かれているため、血糖値を急上昇させます。
✅ 改善策
- 水・お茶を基本飲料に
- コーヒーはブラックまたは微糖
- どうしても甘いものが欲しい時はゼロカロリー飲料
- 果物はジュースではなくそのまま食べる
9. 😓 ストレスを溜め込む
なぜNG?
慢性的なストレスはコルチゾール(ストレスホルモン)を増加させます。コルチゾールは肝臓でのコレステロール合成を促進し、LDLを10〜20%上昇させることがあります。
ストレスがコレステロールに与える影響
- コルチゾール増加 → 肝臓でのコレステロール合成促進
- 暴飲暴食 → ストレス発散のための過食
- 運動不足 → ストレスで動く気力がない
- 睡眠不足 → 代謝の乱れ
睡眠不足も危険
睡眠時間が6時間未満の人は7〜8時間の人と比べ、LDLが高い傾向にあります。
✅ 改善策
- 7〜8時間の睡眠を確保
- 趣味の時間を意識的に作る
- ウォーキングでストレス発散(運動効果も)
- 瞑想・深呼吸でリラックス
- 無理せず専門家に相談
10. 🥗 野菜・食物繊維をほとんど食べない
なぜNG?
水溶性食物繊維は腸内でコレステロールを吸着し、体外に排出する働きがあります。野菜不足はこの「自然なコレステロール排出機能」を活かせていない状態です。
食物繊維とコレステロール低下の関係
水溶性食物繊維は腸内で胆汁酸と結合し排泄されます。胆汁酸はコレステロールから作られるため、これが排泄されると、補うために血中コレステロールが使われ、結果的にLDLが低下します。
水溶性食物繊維が多い食品
| 食品 | 水溶性食物繊維(100g) |
|---|---|
| オートミール | 3.2g |
| 押し麦 | 6.0g |
| ごぼう | 2.3g |
| わかめ | 2.0g |
| りんご | 0.5g |
| なめこ | 1.1g |
✅ 改善策
- 毎食拳1つ分以上の野菜を食べる
- 朝食にオートミールを取り入れる
- 味噌汁にわかめ・きのこを入れる
- 白米を麦ご飯に変える
- 間食をりんごやキウイに
📚 関連記事: 詳しくは「コレステロールを下げる食べ物ランキング」
まとめ:今日からできる改善策
NG習慣10選 まとめ
- 1. 菓子パン → オートミール・和食に
- 2. バター多用 → オリーブオイルに
- 3. 揚げ物頻繁 → 週1回、エアフライヤー活用
- 4. 脂身・鶏皮 → 赤身肉・皮なしに
- 5. 喫煙 → 禁煙外来へ
- 6. 運動ゼロ → 1日10分のウォーキング
- 7. 毎日飲酒 → 週2日休肝日
- 8. 甘い飲み物 → 水・お茶・ブラックコーヒー
- 9. ストレス → 睡眠7時間、趣味の時間
- 10. 野菜不足 → 毎食野菜、オートミール
すべてを一度に変えようとせず、まず1つか2つから始めてみてください。3ヶ月継続すれば、健康診断の数値に変化が現れるはずです。
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専門家からのワンポイントアドバイス:今日からマネできる最強ルーティン
コレステロール対策に「魔法の薬」はありません。毎日の小さな積み重ね(ルーティン)こそが、3ヶ月後の数値を劇的に変える唯一の方法です。
✨ 血管年齢を若く保つ3つの新習慣
- ①朝起きたらコップ1杯の水を飲む
睡眠中にドロドロになった血液に水分を補給し、血栓(血の塊)ができるリスクを下げます。 - ②「甘い飲み物」を「お茶・水」に変える
カフェラテやエナジードリンクの糖分は、体内で中性脂肪や悪玉コレステロールの原料に直結します。 - ③夕食から就寝まで「3時間」空ける
食べてすぐ寝ると、消費されなかったエネルギーが肝臓で脂質として合成・蓄積されてしまいます。
📅 最終更新: 2026年03月 | 記事の内容は定期的に見直しています




