LDLコレステロール180mg/dL以上と指摘されたら、食事だけで様子を見る前に、結果票の受診区分・期限を確認して医療機関へ相談してください。値だけで原因や治療方針は決まりませんが、追加評価が必要な範囲です。
180mg/dLという値の位置づけ
日本動脈硬化学会のスクリーニング基準では、LDLコレステロール140mg/dL以上が高LDLコレステロール血症の区分です。180mg/dL以上はこの基準を上回ります。
ただし、スクリーニング区分は診断や治療目標そのものではありません。ほかの検査値、既往歴、糖尿病、慢性腎臓病、喫煙、年齢などを含めて評価されます。
まず確認すること
- 結果票の受診区分、期限、推奨診療科
- 空腹時か随時かなど採血条件
- HDLコレステロール、中性脂肪、総コレステロール
- 血圧、血糖、肝機能、甲状腺などほかの指摘
- 過去の健診でのLDL値の推移
- 使用中の薬・市販薬・サプリ
受診先が分からなければ、健診機関、かかりつけ医、一般内科へ確認してください。
家族性高コレステロール血症(FH)について伝える
LDL高値の背景に、遺伝性の家族性高コレステロール血症がある場合があります。自己診断はできませんが、次の情報は医師の評価に役立ちます。
- 若い頃からLDL値が高かった
- 親、きょうだい、子に高コレステロール血症がある
- 家族に若年で心筋梗塞・狭心症を発症した人がいる
- アキレス腱の肥厚などを指摘されたことがある
家族歴が分からない場合は、分かる範囲で構いません。身体所見だけで自分をFHと判断しないでください。
食事・運動は受診と並行して考える
食事や身体活動の見直しは大切ですが、「何ヶ月続ければ薬が不要」「この食品で何%下がる」と個人の結果を予測することはできません。受診を先延ばしにせず、医師から個別の指示を受けます。
食事は、特定の食品だけに頼らず、魚、大豆、野菜、海藻、きのこなどを組み合わせ、脂身の多い肉や菓子類が続いていないかを振り返ります。胸痛や息切れがある方、運動を制限されている方は、運動開始前に医療機関へ相談してください。
薬について不安がある場合
薬の必要性、種類、目標、期間は個人で異なります。自己判断で開始・中止・減量せず、効果、副作用、次の検査について医師・薬剤師に質問してください。詳しくは薬に不安があるときの確認事項で整理しています。
急な症状がある場合
強い胸痛、呼吸困難、冷汗、片側の麻痺、ろれつが回らないなどの急な症状がある場合は、通常の再検査予約やアプリ入力を待たず、緊急の医療相談が必要です。
まとめ
- LDL 180mg/dL以上は追加評価が必要な範囲
- 値だけで原因・総合リスク・治療の要否は決められない
- 結果票の指示に従い、過去の値と家族歴を持って受診する
- 食事・運動は受診の代わりにせず、個別指示と並行して考える
- 薬は自己判断で開始・中止・変更しない
本記事は一般的な情報です。健診結果の指示と医療機関での評価を優先してください。




